アロマテラピー・良い香りでリフレッシュ
 
 
よい香りは、心身を快くする、とても大切な癒しの一つです。特に、疲れた時の甘い
香り、イライラする時の爽やかな香りなど、心身が必要としている時の香りは、大きな
癒しの効果をもたらします。今、アロマテラピーは、静かなブームになっています。
良い香りで、心身ともに癒されましょう。
 

●アロマテラピーとは?

アロマテラピーの意味は「芳香療法」で、一般に、植物から抽出された、
精油(エッセンシャルオイル)を使った健康法とされています。
けれど、ハーブティーを飲んだり、花の香りをかいだりと、心と身体に良い、
植物の香りの利用法すべてが、アロマテラピーだと言っても良いでしょう。
 
芳香植物、ハーブの香りにはさまざまな薬効があるといわれ、それは精神面と肉体面の
どちらにも働きかけます。鼻から入った成分は、脳に届いて、ホルモンや免疫系の
分泌を促したり、鼻から肺へ入った成分、皮膚から吸収された成分は、血管を通って
全身に伝わり、働きかけます。そして、これは科学的な解明はされていませんが、
ホッとしたり、元気がでたり、という心理面にも大きな働きかけをします。
 
精油によって、さまざまな効能が記されていますが、まずは、心理面の働きを重視して、自分の好きな香りを選ぶのが良いでしょう。「リラックスさせる」と書いてあっても、
嫌いな香りではどうしようもありません。大切な注意点ですが、☆精油はホルモンに
働きかけますので、妊娠中は使用を避け、重病の場合は医師に相談するようにして
下さい。また、精油は、原油のままでは皮膚に直接つけないでください。強いので、
炎症をおこすおそれがあります。
では、アロマテラピーの実際の活用方法をご紹介していきます。
 
 
●オイルウォーマー、アロマライトを使う
 
香りは熱を加えると、より強く香ります。市販されているオイルウォーマー、
または、アロマライトを使うと、簡単に香りを楽しむことができます。
☆オイルウォーマーは、ロウソクで温める器具で、ぬくもりのあるロウソクの炎も
楽しめます。けれど、燃え移りや、空焚きには十分注意してください。
 
アロマライトは電気で温めますので、精油がなくなった後も、そのまま
ルームライトとして使えるものが殆どです。約5滴の精油で2時間ほど香りが続きます。アロマライトの値段ですが、2000円くらいから販売されているようです。
オイルウォーマーやアロマライトなどの専用の器具がなくても、手軽に香りを楽しむ
こともできます。マグカップにお湯を入れ、精油を1〜2滴落とすのも良いですし、
ハンカチやティッシュペーパー、コットン等に落として携帯するのも良いです。
 
 
●アロマバス 〜入浴

精油の香りを鼻から吸入するとともに、香りの成分を肌からも浸透させることが
できます。好きな香りの精油、または目的・症状に合わせた精油を3〜5滴、
(多くても10滴まで)お湯に落とし、よくかきまぜます。香りの強い精油の場合や、 
肌の弱い人は少なめにしましょう。
 
・手作りバスソルト
 精油と原塩を使った、体内の余分な水分を取り除く効果のある入浴剤です。
 原塩(無ければ粗塩または塩)50gに精油のローズマリー2滴とラベンダー1滴を
 加え、混ぜ合わせます。1回で約40〜50gを目安に使います。
 
 
●マッサージオイル

マッサージをする時に、オイルを使うのと、使わないのとでは、マッサージの効果に
大きな差があります。精油を使ったマッサージオイルで、アロマ効果をプラスした
マッサージをしましょう。
マッサージに使う精油は、精油だけを肌に直接つけることはできないので、
ほかの植物油(キャリアオイル)で薄めて使います。
精油は、キャリアオイルによって刺激がおさえられ、 肌に浸透しやすくなります。
精油はキャリアオイルに対して、0.5〜1%の割合で使います。目安は、
50mlのキャリアオイルに10滴の精油で1%、 5滴で0.5%になります。
肌の弱い人は、0.5%から試してみて下さい。
キャリアオイルには、ホホバオイル、グレープシードオイル、オリーブオイル、
セサミオイル、スイートアーモンドオイルなどが使われます。
専門店でも手に入れることができますが、高価なものも多いようです。
ホホバオイル、オリーブオイルは、無印用品のお店で安く手に入れることができます。
 
 
●湿布

温めたタオル、冷やしたタオルを体に当てる湿布は、部分的な症状を緩和するのに
とても便利です。この湿布に精油の効果も加えてみましょう。
洗面器一杯の熱湯または冷水に、精油を1〜2滴加え、タオルを浸し、
絞って患部にあてます。熱湯の場合は火傷をしないよう十分注意してください。
疲れ目、肩こり、腰痛、整理痛、風邪、便秘などには温湿布を、
日焼け、軽い打ち身、捻挫、足の疲れ、虫刺され等には冷湿布が良いでしょう。
 
 
●アロマスプレー

市販の香水やスプレーのように使用でき、携帯してどこでも手軽に香りを楽しむことが
できます。ウォッカ5mlに、精油を5〜10滴加え、よく混ぜます。これを保存用の
容器に移し、精製水45mlを加えて、蓋をし、よく振ります。
アトマイザーなどにいれて、 携帯できます。
・虫除けに  シトロネラ3滴 + ゼラニウム2滴
・汗の臭いに ユーカリ7滴 +レモン2滴 + ベルガモット1滴
 

●精油
 
精油はアロマテラピーのお店や、小物屋・雑貨店、東急ハンズなどでも
手に入れることができます。また、ネット上でも通信販売があります。
価格は種類によって違いますが、10mlで1500円〜3000円くらいのものが
多いようです。また、沢山種類をそろえたいなら、3mlで600円〜1000円のものが 
お手頃です。ほんの小さな小瓶で、この値段ですから、高いように感じますが、
たとえば、ラベンダーでしたら、1tのラベンダーから3リットルの精油しか
とれませんし、バラなどでは、一滴の精油を抽出するのに、50本ものバラが
必要なのです。高価になるのも仕方ありませんね。
けれど、精油は一度に沢山の量を使用することはありませんから、
10mlもあれば、しばらく楽しむ事ができます。精油を購入する時は、
不純物の入っていない、精油100%のものを 選ぶようにしてください。
「Pure Essential Oil」「Essential Oil」の表示があるものなら大丈夫です。
 
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●精油の効果
 
それぞれの精油の特徴と、効果についてご紹介していきます。
精油の種類は数十種類もありますので、そのうちの代表的なものです。
 
・ラベンダー
 アロマテラピーで最も広く利用される万能精油の一つ。ウッディーな基調の
 フローラル系で、軽い甘さがすがすがしい香りです。
 ストレスからくる緊張をほぐし、怒りを和らげて、疲労を回復させます。
 
・ローズマリー
 しみとおるようなスーッとした強い香り。脳細胞に働きかけて、頭をスッキリさせ、
 記憶力を増進させたり、また、眠気をさますような効果もあります。
 
・ローマンカモミール
 リンゴに似たフルーティーな香り。緊張や不安、怒りなどを鎮め、心を穏やかに
 リラックスさせます。
 
・レモン
 きりっと引き締まった香りのレモン。リフレッシュ効果が高く、頭をスッキリ
 させたい とき、気分転換をしたい時にぴったりです。
 
・ユーカリ
 ミント系の、シャープでクリアな香り。気持ちをすっきりと引き締め、
 集中力を高める 作用があります。強い消毒作用と抗炎症作用で、
 虫刺され、虫除けに効果があります。
 
・マージョラム
 柔らかく軽い、スパイシーな香り。神経系を鎮静する効果に優れ、気持ちを楽に、
 落ち着かせる効果があります。
 
・ベルガモット
 甘い柑橘系の香り。鎮静と高揚の両方の作用があり、心を良好な状態に保つ助けを
 します。
 
・ローズ
 深く甘い、薔薇の優雅な香り。情緒・感情面に働きかけ、マイナスな心の状態を
 ほぐすのに役立ちます。最も高価な精油の一つで、2mlで1万円以上の値段が
 ついています。
 
・クラリセージ
 ハーブ系の精油で甘い香り。精神的なストレスが原因の痛みを緩和します。
 また、ホルモンバランスを調整する働きもあります。
 
・イランイラン
 甘く重いエキゾチックな花の香り。精神的ショックを鎮め、喜びの感情を
 呼び戻します。興奮しているときなど、速い心拍数を正常に戻すのに有効です。
 
・サイプレス
 さわやかでスパイシーなすっきりとした香り。鎮静作用があり、興奮しがちな人、
 イライラしがちな人には、怒りを和らげて、気持ちを落ち着かせます。
 体液のバランス、ホルモンのバランスを整える働きもあります。
 
・サンダルウッド
 甘くエキゾチックな木の香り。神経の緊張と不安をやわらげ、気分を鎮静させます。
 
・ゼラニウム
 ほのかにローズの香りがする、甘くフレッシュな芳香。緊張をやわらげて、心を
 明るく高揚させます。ホルモンの調整をする働きがあり、整理痛や生理不順にも
 効果があります。
 
・ペパーミント
 メントールのスッとした香り。すっきりした刺激のある香りで気持ちを引き締めます。
 消化器系に作用し、消化不良、胸焼け、便秘、下痢、乗り物酔い等に効果を
 発揮します。
 
 
●精油のブレンド

精油は単独で使うよりも、ブレンドした方が、より複雑で味わい深い香りとなり、
多くの効果も期待できます。目的に合わせた、お勧めのブレンドをいくつかご
紹介します。(アロマウォーマー、マッサージオイル、入浴などにお使いください)
 
☆ストレスがたまっている時
 ・ラベンダー4滴 メリッサ2滴
 ・カモミール2滴 ベルガモット2滴 オレンジ2滴
 ・クラリセージ3滴 サイプレス2滴 ラベンダー1滴
 
☆落ち込んでいる時
 ・イランイラン3滴 ラベンダー2滴 ローズマリー1滴
 ・ローズマリー2滴 ローレル2滴
 
☆イライラする時
 ・ラベンダー3滴 ローマンカモミール2滴
 ・カモミール2滴 オレンジ2滴 ベルガモット2滴
 
☆パニックになっている時
 ・イランイラン2滴 サンダルウッド2滴
 ・ネロリ1滴 ラベンダー3滴 サンダルウッド2滴
 
☆情緒が不安定
 ・ベルガモット3滴 ラベンダー2滴
 ・ローズウッド3滴 ラベンダー1滴
 
☆無気力で無関心な状態
 ・ジャスミン2滴 ローズウッド1滴
 ・ジュニパーベリー2滴 グレープフルーツ2滴
 
☆幸せな気分になりたい時
 ・イランイラン4滴 サンダルウッド2滴
 ・スイートオレンジ2滴 ジャスミン1滴
 ・ジャスミン イランイラン ラベンダー 各1滴
 
☆集中力をつけたい時
 ・マジョーラム2滴 ローズマリー3滴
 
☆緊張をほぐしたい時
 ・ラベンダー4滴 フランキセンス2滴
 ・ゼラニウム3滴 サンダルウッド2滴 パチューリ1滴

☆アロマテラピーは、工夫次第で、生活の色んな場面で活用することができます!
貴方独自のアロマテラピーを楽しんでみてください!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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