あなたのきもちをいやすわらいばなし第4弾
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
●◇コウモリ
夜、一頭の吸血コウモリがねぐらの洞窟に帰ってきた。その体は、新鮮な血に
まみれていた。洞窟の天井にはりついて、寝ようとすると、すぐに仲間の
コウモリたちがその血のにおいに気がついて、どこに血があるのか、質問攻めに
した。コウモリはやめてくれ、寝かしてくれといったが、仲間はしつこく問い詰めた。
そして、とうとうあきらめて、
「わかったよ。ついてきてくれ」
ためいきをついていった。しかたなく、仲間の何百というコウモリをしたがえて
洞窟をあとにした。野を越え谷を越え、深い森に入った。スピードをゆるめると、
仲間たちは彼のまわりに興奮して集まった。
「あの木が見える?」
「見える、見える!」
仲間のコウモリたちの興奮は最高潮。
「ぼくには見えなかったんだよ。だからぶつかった、というわけさ」
 
●◇よい知らせわるい知らせ
医者「よい知らせとわるい知らせがあります」
患者「よい知らせのほうをおしえてください」
医者「この病気に、あなたの名前がつきますよ」
 
●◇白髪のわけ
ある日のこと、お母さんがキッチンで皿を洗っていた。それを見ていた女の子は、
お母さんの髪の毛に白いものがまじっているのに気がついた。
「ママ、どうして、白髪があるの?」
女の子は、お母さんに聞いてみた。
「そうねえ、あなたが悪いことをして、ママを泣かしたり、不幸せにしたりしたら、
そのたびに、ママの髪が一本白くなるのよ」
女の子はしばらく考えてから、こういった。
「じゃ、ママ。どうして、おばあちゃんの髪の毛はぜんぶ白いの?」
 
●モンスター
モンスターをのみこんだと信じ込んでしまった男がいた。医者がなにを言っても
だめだった。最後の手段、医者は患者に催眠術をかけて深くねむらせた。
男が催眠からさめると、医者が立っていた。そのそばには、緑色の大きな
モンスターがつながられていた。
「もうだいじょうぶですよ。手術をして、こいつを取り出しましたから」
「先生。ごまかしてもだめですよ。わたしがのみこんでしまったのは、
青いモンスターなんですから」
 
●◇先生の心配
 ある日、1年生になる男の子が学校が終ってから、おやつをたべながら、
こういった。
「ねえ、ママ。先生がきいたんだよ。うちにもうじき入学する弟か妹がいるかって」
「まあ、興味をもってくれるなんていい先生ね。一人っ子だっていったら、
先生、なんていってた?」
「ありがたい、っていってた」
 
●お姫さまとカエル
むかしむかし、自立心と自信にみちたおひめさまが池でカエルに出会いました。
カエルはこういいました。
「ぼくはほんとうはハンサムな王子なんだ。でも、悪い魔女のせいで、
こんなすがたになった。キスをしてくれたら、王子にもどれる。そしたら、
結婚して、ママのいる城に帰ろう。きみは、ぼくのために食事をつくったり、
服を洗濯したり、こどもを産んだりして、幸せにくらすんだ」
その晩、おひめさまが、カエルの足を食べながらわらっていった。
「なにが幸せにくらすんだ――、よ。――それにしても、なかなか美味だわ」
 
●<冷たい風
ブラジルにいったら現地のヒトが、
「今日は南風だから寒いねえ〜」
 
●あかちゃん
ジョニーの弟は、まだ生れて間もないあかちゃん。ある日のこと、
火がついたようになきわめいていた。
「ねえ、あかちゃんてどこからくるの?」
ジョニーがママにきくと、
「あかちゃんは、天国からくるのよ」
「やっぱりそうだ。これじゃあ、ほおりだされるのもむりないよね」
 
●オウム
デイビッドは誕生日のプレゼントにオウムをもらった。オウムは成鳥で、
態度がわるく、ことばづかいもひどかった。発することばといえば、
耳をおおうばかりのののしりと無礼なことばだった。デイビッドはなんとか
このオウムを直そうとしてみた。いつも丁寧なことばで話しかけ、静かな
音楽をきかせ、とにかく考えられるすべてのことをやってみた。しかし、
うまくいかなかった。腹がたって、オウムにわめき散らすと、オウムはさらに
ひどくなった。振りまわしてやると、ますますおこった。とうとうデイビッドは
絶望して、冷凍庫にオウムをいれてやった。しばらくキーキーいうさけびごえと、
冷蔵庫の扉を中からける音がきこえていたが、とつぜん静かになった。
 心配になって冷凍庫を開けてみた。オウムはしずかにデイビッドの手にのって、
そして、こういった。
「わたしの失礼なことばと行動があなたにごめいわくをおかけしたことをどうか
お許しください。これから、態度をあらためます」
デイビッドはこの急変にびっくりして、どうしたのか聞こうとすると、
「すみませんが、冷蔵庫の中のあのニワトリはどういう悪いことを
したのですか?」
といった。
  
●◇ハロウィーン
ハロウィーンの日、うちに映画のロッキーのようにボクシングのグローブと
トランクスというかっこうをしたこどもがやってきました。おかしをあげて、
しばらくすると、また、もどってきました。
「きみは、さっき来たんじゃなかった?」
「来たよ。だけど、ぼくはロッキー2のロッキーさ。今晩、あと三回来るからね」
 
●見直し
テスト中――。コインをはじいて答えを書いている生徒がいた。
テスト終了まじかになって、その生徒がまた、コインをはじいているので、
先生が、なにをしているの? と聞くと、
「答えを見なおしてるんです」
 
●空港で
ノースカリフォルニアから夫の任地のドイツに行く予定でした。空港で係員が
安全のためいつもの質問をしました。
「あなたの荷物で、だれかから預かったり頼まれたものはありませんか?」
と聞かれたので、義理の母から小包をあずかったことを告げました。係員は、
ちょっと考えてから、
「あなたは、そのかたに憎まれているということはありませんよね?」
 
●◇遅刻して
「どうして遅刻したの?」
「すみません。寝すごしてしまったんです」
「まあ、あなた、家でも眠るの?」
 
 
■■ここで休憩・・・まだまだ続きます。
 

●あゆみ(成績表)
シルビア「パパ。暗いところで、字、かける?」
父親「たぶん。でも、何を書くんだい?」
シルビア「ここにパパの名前を書いて」
 
●夫婦げんか
「昨日の夜、妻とけんかをしたんだ」
「ほお」
「ま、けんかはおさまったがね。あいつがはいつくばって――」
「あやまったのか?」
「この臆病者が! ベッドの下から出てきなさい!――っていったんだよ」
     
●どちらさま?
生徒「もしもし、うちの子がひどいカゼで、学校に行けません」
学校の職員「どちらさまでしょうか?」
生徒「ええっと、……ぼくのパパです」
 
●おいのり
4つの男の子が、クリスマスの食事の前、おいのりをするようにいわれた。
家族全員が頭をさげて、どんなおいのりをするか見守った。男の子は、まず、
一人ずつ名前をあげながら友だちがいることを神様に感謝した。それから、
パパやママ、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃん、おばさん、おじさんが
いることを感謝した。それから、食事に感謝した。七面鳥、ドレッシング、
フルーツサラダ、クランベリー・ソース、パイ、ケーキ、さらに、
ホイップクリームにまで感謝した。と、そこで、男の子がだまりこんだ。
いくら待ってもだまったまま――。そして、長い沈黙のあと、男の子は、
母親を見上げて、聞いた。
「ブロッコリーを与えてくださったことを神様に感謝したら、ぼくがうそを
ついているって、わかる?」
 
●宿題のプリント
「キャロル、どうした? また、宿題のことじゃないだろうね」
「先生。じつは、そうなの。あたし、ばかだったわ。宿題のプリントで
紙ひこうきを作ってしまったの」
「そんなことをしちゃだめじゃないか。ま、今回は許すから、その紙ひこうきを
もとにもどして、宿題を提出しなさい」
「だめなの。だって、飛行機はハイジャックされちゃったんだもん」
 
●ゆるしの気節
クリスマスということで、裁判所もなごやかなふんいきになっていた。
裁判官が、被告人にきいた。
「いったい、どんな悪いことをしたんだね?」
「クリスマスの買い物をちょっと早めにしてしまったんでさあ」
「それなら、罪にはなりませんよ」
「――じつは、店が開く前にやってしまって……」
 
●人生の3つのステージ
サンタクロースを信じている。
サンタクロースを信じない。
あなたがサンタクロースになる。
 
●クリスマス・カード
わたしは、スクールバスの運転手。クリスマスシーズンということで、
こどもたちが、カードとプレゼントをくれました。わたしは、どちらかというと
運転が下手で、そんなわたしにもプレゼントをくれるとは、ありがたいことだと
思いました。家に帰ってからクリスマス・カードを開いてみると、こんなことが
書かれてありました。
――今年一年、ぼくたちを殺さなかったことに感謝します。ありがとう。
 
●なまり
バージニアに住む妹とその4つになる息子、ブレントとの会話。
「ねえ、どうして、ウィスコンシンの親戚の人たちって、あんなふうに、鼻が
つまっているようなしゃべりかたをするの?」
「でもね、あの人たちは、わたしたちのほうがなまっていると思っているのよ」
「でも、なまってるのは、あの人たちだよ」
「いろんな話し方があるの。あの人たちには、こっちのことばがゆっくりで
間のびしたように聞こえるのよ」
「――ほ、ほんとに? 耳もおかしいんだね」
 
●クリスマスツリー
アーネストは父親と森にクリスマスツリーにする木をさがしにいった。
何時間も雪の中を歩いて、いい木はないかと探しまわった。あたりは
暗くなり、気温が下がってきて、風もでてきた。
「ねえ、パパ。もう、次に見つけた木にしようよ。ぼく、電球がついてない
クリスマス・ツリーでもいいから」
 
●そうは問屋が
その女の人は体調が悪かったので、どこかいい医者はないかと職場の同僚に
聞いてみた。
「いいところがあるわ。でも、ちょっと高いわよ。初診料が500ドルで、
その後は、100ドルよ」とのことだった。
さっそく、彼女はその診療所に行った。なんとかごまかそうと、診察室に入ると、
医者に、
「この前はありがとうございました」
といってみた。しかし、診察が終ってから、医者はこういった。
「わかりました。だいじょうぶでしょう。それでは、前回、
指示したとおりにしてください」
 
●クリスマスプレゼント
男が妻へのクリスマスプレゼントにダイヤの指輪を買った。そのことを友人に
いうと、
「でも、君のおくさん、たしか、四駆がほしいとかいってなかったっけ?」
「そうさ。でも、四駆のイミテーションなんてないから――」
 
●◇恐竜の骨
シカゴ自然博物館にやってきた観光客が恐竜の骨を見物していた。
その中の一人が、ガードマンに、「この恐竜の骨はいつごろのものですか?」
ときくと、
「3百万4年3ヶ月前のものです」と、ガードマンは即座に答えた。
「それはまた、おそろしく正確ですね。どうしてそんなに正確に
わかるんですか?」
「わたしがここで働き始めたとき、あの骨は3百万年前のものでした。
で、それから4年半たったというわけです」

 
 
 
  
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